かいざー

http://d.hatena.ne.jp/nami_ikeda/20050427#1114603542

カイザー:帝王切開(略して帝切)のこと。英語ではCaesarean section。「c/s」とか書いたりする。ローマ皇帝ジュリアス・シーザーがこの方法で生まれたことに由来するとか言いますが、本当なんすか??

http://d.hatena.ne.jp/zaw/20050501#p2

よく、この語源はローマ帝王、ジュリアス・シーザーがこの方法で産まれたからとかいわれていますが、実はこれは誤解らしいです。

について。定番の医学トリビアですね。「何とも言えない」というのが実際のようですが,参考資料を2つほど挙げておきます。
錬金屋の辞書【帝王切開】

だいたいにおいて そんなようなことを記載している
・・・が
これをドイツの医学史専門家あたりが読んだら
ぷんぷん怒り出すだろうなあ

ドイツ語の‘Kaiser’はたしかに「皇帝(の)」なのだが
同時に「分離する・切除する」という意味もある
‘shinitt’というのは「切開する」ことだから
‘Kaisershinitt’で「切開切除」という意味になる

つまり上記例にも出てくるラテン語‘sectio caesarea’
それを素直にドイツ語に移しかえているだけなのだ
誤訳なんてこれっぽっちもしていない
ラテン語‘sectio’はドイツ語‘shinitt’とほぼ同義)

ラテン語をドイツ語に訳したときの間違いではなくて
‘Kaisershinitt’を日本語に訳したときのミスなのは明白だ

それを なんでドイツ人のせいだといいはってるかなあ?

http://d.hatena.ne.jp/hakuriku/20041127#te1

ここで問題にするのは,日本語の「帝王切開」の語源ではなく,その大元となるラテン語の「sectio caesarea」の語源である。
この点については,ネット上にもいろいろな解説があるが,一般には,以下の3説が流布しているようである*1。

  1. ローマ時代の政治家「Julius Caesar(ユリウス・カエサル)」の伝説に由来する。すなわち,カエサル帝王切開で生まれたという伝説ないし誤解に基づくという説である。
  2. ラテン語「caedere(切る)」に由来する。すなわち,「caedere」の過去分詞「caesus」から変化したという説である。
  3. ローマ時代の法律「lex caesarean(カエサル法)」に由来する。すなわち,妊婦が妊娠したまま死亡した場合,子宮から胎児を腹部切開によって取り出すことにより,なるべく胎児を生かす努力をするよう命じたカエサル法が元になっているという説である*2。

これらの説は,それぞれ権威が主張していることであり,にわかにどれが正しいと断言できるものではない(参考)。
私も素人なので,確かなことは知らないが,いろいろ検討した結果,結論としては第1の説を支持したいと思う。