理想の病院

理想の病院:私たちの手で…医学、看護学生400人が計画 患者本位、安全な医療
http://www.mainichi-msn.co.jp/search/html/news/2004/10/23/20041023dde041040054000c.html
ICube及びその新聞報道は、なかなかにImpact Factorが高かったようで、あちこちのページで、様々なディスカッションを喚んでいる。
この団体については以前から多少の知識があるのだが,ここで団体やそのプロジェクトについて,どうこうと語る意思はない。だが、一つだけ言わせて頂きたい。
皆さんは世に衝撃をもたらし、
「理想の病院とは何か?どうすればそれを実現できるのか?」
と、多くの人の頭と心を揺さぶった*1。それは誇るべき皆さんの業績だ。
だが、皆さんが考えるほど世間は好意にあふれていないことも、よく分かったのではないか?遅かれ早かれ、皆さんにも社会の土俵で勝負する日が来る。学生は自分の「為し得ること」について語る権利があるが、社会に生きる者が語れるのは、常に自らが為したことのみである。
皆さんは、一つ結果を出した。だから、臆することはない。だが、その結果は賛意であれ反感であれ、某かの関心を抱いた、数限りない多くの人々の力があってこそのものだ。皆さん自身が結果を出してこそ、世は納得する。14年と言ったからには、その14年を、皆さんは耐えねばならない。耐えきったならば、その14年を人は下積みと言うし、耐えなければ、戯言と嘲るだろう。

皆さんに信念の道があらんことを!

*1:反論するにも,理がなければ反論にならないのだから。