前倒し医師国家試験続報
暫くチェックしていない間に,meduが関連資料を公開していた。
★(その1)特区の目的
http://www.medu.jp/toc/toc01.pdf★(その2)県庁医師確保対策担当者 御中
http://www.medu.jp/toc/toc02.pdf
これらを見て気が付いた2点。
- 特に三重県限定ではない
どちらの資料も,○○県と県名は入っていない。三重県には県名を入れてお持ちになったのだろうが,少なくともmedu側では特別三重県に思い入れがあるワケではなく,むしろ複数の県に話をする意思があるのだろう*1。たまたまそれに興味を持った記者が三重県にいたか,最初に行動したのが三重県であったのだろう。
あるいは,meduのメンバーにそういう提案をした三重大生がいたのだろうか?
- 全ての学生ではない
「がんばった医学生に地域限定医師免許を」というのが,meduが用意したキャッチコピーのようだ。あえて「がんばった」と付けるからには,並み以上に努力した医学生にそういう「権利」を与えようという話で,つまりはカリキュラムにそういうオプションを設けよう…設けられるようにしようと言うことなのだろう。
meduがやろうとしていることは,私も含めて多くのブロガーが考えたコトとは,目的も内容もかなり違ったものであるようだ*2。ちなみに(その1)によると,ポイントは3つあって
- 医学部卒業前に国家試験を受験可能にする
- 医学生が地域限定の医師免許を取得することを可能にする
- 大学病院を義務から努力規定にし,地域の病院に教育機能を分散する
のが目標だそうだ。
3.については記事になかったので,ちょっとオドロキである。現に全ての医学部が附属病院を持っている以上,新設の医学部・医学校ができない限りあまり意味を持たない提案にも思えるが,meduの目指すベクトルの方向と高さは(正しいかどうかはともかく)理解できる。